検査豆知識

PCR検査唾液採取のコツ!

星ヶ丘PCR検査センターでは「PCR検査」、「抗原検査」の2種類を行っています。その中で、今回は「PCR検査」に着目します。

そもそもPCR検査とは?

  • Polymerase 
  • Chain
  • Reaction

PCR検査はポリメラーゼ連鎖反応の略称です。どういった検査方法かというと唾液からウイルスの遺伝子を温度変化を利用し、増幅させ、検出する検査方法になります。くしゃみなどウイルス飛沫を伴う行為も少なく、抗原検査よりも感染リスクは低く検査を受けることができます。また、抗原検査よりも精度が高いです。

唾液(1〜2ml)を容器に入れて提出していただき、検査された日の翌日に検査結果が通知されます。なお、証明書の有効期限は3日間です。

PCR検査の大まかな内容としては1〜2ml程度の唾液を採取し、検査を行います。検査を考えている方の中にはなかなか唾液を沢山出すのは難しいと感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。そこで唾液採取をスムーズに行えるコツをご紹介します。

唾液のメカニズム

唾液は1日で1〜1.5リットル分泌されていると言われています。唾液は交感神経と副交感神経の自律神経で調節され、口腔内の色々な所にある唾液腺と呼ばれる器官から分泌されています。唾液は副交感神経が働いていて、ストレスがかかっていないときにはサラサラとした唾液が分泌され、交感神経が働いていてストレスのかかっているときにはネバネバとした唾液が分泌されます。

しかし、歳を重ねるごとに唾液の分泌量は低下します。また、糖尿病や透析、ストレス、喫煙などでも低下します。高齢者の中には薬を服用されている方も多いですが、その薬の中には唾液を減少させる作用を持つ物もあり、加齢に加えて薬の影響で唾液が出にくくなることもあります。

唾液を出すコツ

普段の生活でできることは水分補給をして体の水分量を増やしたり、食事のときによく咀嚼すること、自律神経を整える(規則正しい生活をする)ことで唾液の量は増加すると言われています。その場でできる唾液の分泌を促す方法としては舌を動かす、唾液腺マッサージです。

■舌のトレーニング
  1. 舌を出したり引っ込めたりして前後に動かす
  2. 舌を前に突き出し、左右に動かす
  3. 舌を伸ばして円を描くように動かす
  4. 上の前歯裏に舌先を当てて、舌打ちのような音を発音する
■唾液マッサージ
  1. 指数本を上の奥歯あたりに当てて、指全体で数回程くるくるとやさしくマッサージをする
  2. 耳の下から顎の下へ向かって、3〜4箇所を順にゆっくり押していく
  3. 両手親指をそろえて顎の真下に当て、舌を突き上げるようにグーっと押す(※喉を押さない様に気をつける)

また、美味しい食べ物や酸っぱい食べ物を想像するのも効果的です。星ヶ丘検査センターには唾液の分泌を促す工夫として梅干しとレモンの画像が各ブースに貼られています。

 

唾液採取のコツ

星ヶ丘PCR検査センターでは漏斗を用いて唾液の採取をしていただきます。少しずつ溜めて出してを繰り返していると唾液が泡立ってうまく採取できない場合があります。しばらく口の中で唾液を溜めて、一定の量が溜まったら吐き出す方がより効率的に唾液を溜められます。

唾液が採取が難しい方

唾液の採取がどうしても難しいと感じられる方には抗原検査をおすすめしています(乳幼児など)。自宅でストローを使用し、唾液が採取できるか試していただきPCR検査が受検可能かどうか判断してみてください。

もし、検体に唾液以外のものが混ざってしまったら

たまに唾液以外のもの(血、痰など)が混ざってしまう方もいらっしゃいますが基本的に問題ありません。食べかすなどが混ざってしまった場合はスタッフの方に一度お声掛けください。

PCR検査を受けに来られる際はできるだけストレスのかかってない状態で来ていただくとたくさん唾液が取れるかもしれません!更に、日常生活での心がけで更に沢山の唾液が取れる可能性大です!また、唾液には免疫機能の働きもあるのでコロナウイルスだけでなく様々な細菌から身を守る1つの手段となります。唾液には沢山のメリットがあるのでPCR検査を機に一度自分の唾液について見直してみるのもいいかもしれないですね。

ぜひ参考にしてみてください。

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